ぼっち呑み備忘録

店に入ると人差し指を高くあげてにこり。そしてカウンターに座ったら呑みながら感じた事を綴り始めます。

大井町ぶっちぎり酒場

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日曜日、用事を終えて駅。

まだ少し青みが残る空の下、目に飛び込むのは灯ったばかりの赤提灯。

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素晴らしいと言うべきか、危険と言うべきか。

呑んべいが1人、この街に住むと常に板挟みだ。

いや、訂正。挟まれてはいない。

大抵は流され店に赴く。

本日もその例外ではない。


ガラス戸を横に開け、店に入る。

ちょっと遠くにいる店員さんに慣れた右人差し指を高らか。

目が合ったのでその人差し指をカウンターの席に向け、首を傾げてみせる。

店員さんは笑顔で頷き、右腕をカウンター方面に差し出した。

ノンバーバルコミュニケーション

決まったぜ。カウンターに着席。


この店は酎ハイと緑茶割りがとにかく安い。

一手目をどちらかのメガジョッキで頼むのが定石。

今日は緑茶をオーダー。

そして、ツマミを2、3。


まもなく緑茶割りと一緒に鮪の枡盛りがやってくる。

一緒に出すあたり有能である。

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緑茶割りとをぐびっと。

あー!今日が始まったぜ。


鮪の枡盛り。

インパクトのある盛り方だ。

ブツ切りは口の中をいっぱいにして、噛むほどに「これでもか」と口腔内壁にすり寄せる。

充満するマグロの風味としょうゆとわさび。

チームプレイとはこういうことだ。


そして、やって来たおつまみチャーシュー。

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ネギのシャキシャキをチャーシューのふにゃで包みこむ。

かかるラー油とコショウが良い塩梅。


ついついジョッキを持つ手のペースが上がる。

待て待て。明日は月曜日。

あの不条理と理不尽に対抗する5日間を二日酔いで始めるわけにはいかんのだ。

緩めよ緩めよ。


牛ハラミ串。お気に入りだ。

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ハラミと玉ねぎが交互に刺さるのを箸で外す。

串から外すのは無礼だと聞いたことがある。

これ、許してもらえんものかね。

 

悪いが違いのわからぬ男は串のまま食おうが外して食おうが等しく美味いのだ。

箸で口に運ぶ方がいくらか楽で良いのだ。

故に許せ職人。


謝罪後、口に運ぶハラミ。

独特の弾力ある食感と噛み締める度に波打つ脂、時折カリッと苦味あるコゲのアクセント。

焼肉屋に行かねばあまり食べられないハラミを串で焼いてもらったものが皿に乗ってくる。

これはこの店を選ぶ理由となっている。

うむ。酒が減る。


あ、モロコシ天も来た。

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これは食感。

サクッと衣が割れた後にプチプチと粒がはじけゆく。

お好みでつける塩がトウモロコシを引き立て、またして酒は奪われていく。


と。あら。


あれ。もう酒がない。


ならば、おかわり2点。

緑茶割りメガジョッキとハラミ。


不条理と理不尽に対抗するのは酔拳だ。

朝まで飲んだれ、ばっちこい月曜。

 


なんてことはできないのだけれど。

 

大人しく歩いて帰ろうか。

 

素敵な時間をありがとう。


玄米緑茶割り470円×2

鮪の枡盛り450円

おつまみチャーシュー300円

牛ハラミ350円×2

もろこし天300円